「人が怖い」から「人が大好き」になるための マニュアル




3.会話マニュアル



1.新思考を定着させるためには?


 2章で述べた、あなたが人間を評価する時に基準とすべき新しい思考を、あなたが身に着けることが出来れば、あなたは人が怖くなくなります。しかし、簡単には身に着けることが出来ないのです。というのも、あなたは、過去何年間も、あの誤った思考に基づいて生きてきた結果、あの思考があなたの頭の中から、簡単には拭い去れないほどに定着してしまっているからなのです。

 では、それをどのようにして、新しい思考に変更すればいいのか。そのためには、実体験が必要になります。実体験とはもちろん実際に人と会話してみることになります。人と会話して、人と親しくなれたのならば、新しい思考の正しさをあなたが認識します。そのような経験を何度も何度も繰り返していくうちに、あなたは謝った思考から解放されて、新しい思考が定着し、人が怖くなくなるのです。

 ただ、いきなり人と話せと言われても、あなたは怖いですよね。また、どのように話せばいいのか分からないかもしれません。言葉が出てこなかったりするかもしれません。しかし、それでも会話してみなければ、あなたは「人が怖い」感情から、抜け出すことなど出来ません。現状から抜け出したいのならば、会話をしましょう。そして、新しい思考を定着させ、生まれ変わりましょう。

 私のマニュアルでは、何も最初から、実際に生身の人間に会って、饒舌に話せなどとは言いません。最初は、ネットで人との交流を始めることから考えています。そして、ネットで慣れてきたら、今度はネットで知り合った、ネットの友達と、実際に会ってみることをお勧めします。そして、実際に何度も会ってみて、仲良くなってみるという方法をお勧めするのです。

 ネットだったら、実際に生身の人間と対面して話すよりも、かなり楽ですよね。もちろん、あなたが、それにすら恐れを感じるだろうことも私は知っています。しかし、その恐れは生身の人間と話すほどのものではありませんので、最初の一歩を踏み出して欲しいのです。その最初の一歩が、あなたの将来を劇的に変えます。いずれは、あなたを「人が大好き」な人間に変えるのですから。

 そこで、この3章の「会話マニュアル」では、これから人と会話していくあなたのために、人と会話をするために、いくつかの役立つ方法をあなたに提示していきたいと思います。私も基本的に、人と話す際はこのように話していますので、この話し方の効果はあると実証されています。実際に、このように話していれば、人は会話の相手をしてくれますし、仲良くもなってくれます。是非、参考にしてみてください(^-^)









2.聞き上手(1)


 ネットであれ、実際にであれ、いきなり人と会話しましょうと言われても、困ってしまいますよね。ただ、考えて欲しいのは、会話にもいろいろな種類があるということなのです。難易度が高いものから低いものまで、その種類には様々なものがあります。あなたは、まず会話に慣れるために、難易度の低いものから始めてみるといいでしょう。そこで、難易度別に、会話の種類を列挙してみます。





饒舌な人の話を聞く。
   ↓
普通の人の話を聞く。
   ↓
人の話を聞きながら、時々、自分のことも話す。
   ↓
相手の話を聞き、自分も同じくらい話す(会話のキャッチボール)。
   ↓
無口な相手との会話。





 上から下にいく毎に会話の難易度が上がっていきます。あなたがまず、試してみるといいのが、一番難易度の低い、饒舌な人の話を聞くことです。何しろ、相手は饒舌です。あなたが黙っていても、話し続けます。そして、それでも会話は成立するのです。これほど、楽なことはありません。しかも、饒舌な人というのは、それで満足してくれて、あなたとの会話を楽しんでくれるのです。

 このように、あなたは人の話を聞くことから、始めるのがよいと私は思います。ただ、人の話を聞くといっても、実際には、話を聞くための技術というものがあるのです。その技術を用いれば、相手があなたに話す時、とても話しやすくなりますし、気持ちよく話せるようになりますし、あなたに受け入れてもらえたと思ってくれますし、あなたに好意を抱くようにもなります。

 この技術は、聞き上手の人が、無意識に、もしくは意識的に、用いている方法です。この方法は、簡単な方法でありながらも、かなり効果的なので、是非、頭に入れて、実践してみましょう。この聞き上手の方法を武器に、まずは一番難易度の低い、人の話を聞くということから、会話の実践を始めてみてください。この会話の方法を次から書いていくことにします。









3.聞き上手(2)


 人の話を聞く時に、どのようにすればいいのかと考える場合、どうしたら、自分が話を聞きやすいのかと考えるのではなく、自分がどうしてあげたら、相手が話しやすいかを考えると、話の聞き方というものが見えてくると思います。とりあえず、あなた自身が、相手がどのように聞いてくれたら嬉しいのか、話しやすいのかと考えてみてください。私は、以下に大部分の人が実行している話の聞き方を書いていきますので、それも参考にしてみてください。

 まず、人の話を聞く時は、他ごとをしていると駄目ですよね。何かしながら、適当に話を聞こうとしている態度が見えると、相手の話す気がそがれてしまいます。人の話を聞く時は、他ごとをせずに、相手の方向へ顔や体を向けて、相手の方向に体を向け、相手のみに集中しましょう。そうすることで、相手は自分に関心を持ってくれていると感じて、話しやすくなります。

 次に、相手が話し始めますよね。相手が話している時は、あなたが相手の話を聞いていますよと、相手に示すと相手も話しやすくなります。たとえば、「うん」とか「はい」とかのあいづちを入れるのも大事です。また、それと同時にうなずくのも大事です。言葉と行動で、あなたが相手の話を、ちゃんと理解しながら、聞いていますよと、相手に示すと、相手は不安なく、気持ちよく話せます。

 また、当たり前の話ですが、相手の話の内容によって、表情と返事の仕方を変えるのも大事なことです。共感して話を聞いていれば自然と、そのような風になってきますが、あなたのように、人と話をすることに不慣れな場合、最初は無表情になってしまいがちなので、意図的に表情と返事の仕方を変えることが肝要かと思います。そうしていると、いずれは自然に表情と返事の仕方が身に着いてきます。

 では、どのような時に、どのように表情や返事を変えればいいのでしょうか。それは、相手が楽しい話をした時は、明るい表情で声のトーンを上げて返事をすればいいですし、悲しい話をした場合は、悲しい表情で声のトーンを下げて返事をすればいいのです。驚いた時は素直に驚けばいいですし、冗談を言ったのならば、笑ってあげれば、相手はとても話しやすく感じます。

 そうしていれば、話すということに慣れていなくて、自然にそのようには出来なかったとしても、いずれは相手の話に共感しているというような態度が、あなたから自然に出てくるようになります。このように、相手が話しやすいように、あなたが聞く姿勢をとっていると、相手はあなたに話しやすさを感じて、いろんなことを話してくれることでしょう。





4.聞き上手(3)



 話の聞き方について述べてきましたが、話の聞き方というのは上述のものだけではありません。これだけですと、相手に一方的に話をさせてしまうことになりますよね。そうすると、いくら相手が話し好きな人であったとしても、あなたがうなずいたり笑ったりしているだけでは、いずれ飽きてきてしまうかもしれません。それを避け、相手とあなたがより会話を楽しむために、あなたがするといい方法があります。

 それは発言です。ただ、今のあなたには、まだ新しい話題を切り出すのは難しいので、相手の話をさらに引き出し、なおかつ、「私はあなたの話を聞いていて、ちゃんと理解していますよ」ということを示すことが出来る発言をするのがいいでしょう。それは相手の発言の内容ををなぞるというものです。これが案外効果的なんですよね。例えば、





話相手「昨日、ディズニーランドに行ったんだよ。
     そしたら雨が降ってきちゃって。傘も持ってないから、
     どうしようかと思ってたら、ちょうどお店があってね。
     そこに傘がないかと思って探してたら、見つかったのがね。
     なんと、ミッキーだったんだよ!(笑)」

あなた「ミッキーがいたんだ!(笑)」

話相手「そうなんだよー! それでミッキーと写真を撮ったりして、
     楽しむことができたんだよね。そうこうしているうちに、
     雨も止んで助かったよ。ミッキーのおかげだね♪」

あなた「うんうん、そうだね。ミッキーのおかげだね(^-^)」

話相手「その後、いろんな所をまわったんだけど、
     一番印象に残ってるのはミッキーだったよ。
     やっぱり、ミッキーに会えるのが一番嬉しいね(^-^)」





 と、このように、相手の発言をなぞるだけでも、あいづちと同じ効果があって、会話を聞いていることを示すことが出来ます。と同時に、あいづちは話を聞いていることを示すだけですが、この方法の優れているところは、それにプラスして、あなたが相手の話を理解しているということを、相手に伝えることが出来るところにあります。相手は話を聞いてくれて、しかも理解してくれていることを知り、満足します。

 次に、もし相手の話をこうして聞いていて、相手の話が途切れてしまったとしましょう。話を聞くことに専念していたあなたは当然困りますよね。そして、話がまだ苦手なあなたは新しい話題を提供することも難しいことでしょう。もし、それが出来たとしましょうか。相手にあなたの話を聞いてもらうのです。それは、当然、嬉しいことでしょう。でも、考えてみてください。

 その場合、会話の舵取りをあなたが握るということになります。そして、あなたが会話をリードして、あなたが自分の話をし続けなければなりません。今のあなたは、それほどまでに、会話が得意でしょうか? そうではありませんよね。なので、あなたが会話が人並みに出来るようになるまでは、聞き上手を目指しましょう。そのためには、こうすればいいのです。

 それは、今まで相手の話を聞いていて、自分にも似たような経験があったのならば、そのことについて、手短に話をすることです。あくまでも手短にですよ? こうして、あなたが自分の経験を話すのは、あくまでも、相手にあなたの発言を引き金にして、新しい話題を切り出してもらうためなのですから。調子に乗って話しすぎると、あなたが会話の主導権を握って、会話をリードしなければならなくなり、大変なことになりますから、適度に短い発言をしてみてください。

 そうすると、面白いもので、相手は、あなたの発言から、何かを思い出して、「へ〜そうなんだ。あ、そうそう、そういえばね!」といった感じで、またあなたに話をしてくれることでしょう。また、質問されるかもしれませんが、質問されたら答えれば済むことです。質問に答えるのは難しいことではありませんからね。こうして、自分の経験をちょっとだけ話すことは会話をより続かせるために便利な方法です。





5.聞き上手(4)


 人々がしている会話を聞いていて、時々、気づくことと思います。それは、話が横道にそれていき、会話がめちゃくちゃになり、収拾がつかないまま、終わってしまうことがあることをです。このような会話をすると、なんとも変な気分になるのと同時に、どうにも会話に満足できないものなのです。なので、このような会話は出来るだけ避けたいものですよね。

 あなたも相手と会話をしていると、いずれ、そのような状況に遭遇することでしょう。その時、あなたはどうしますか? 聞き上手を目指す、あなたがです。相手の本題からずれていく話を、そのまま放っておくのでしょうか。それとも、何らかの手段を講じて、話しを本題に戻しますか。どちらが、相手を喜ばせることでしょうか。それは当然、後者になります。

 というのも、話が本題からずれていった場合、その終わりは、結末の出ない、なんの中身もない会話になってしまうのです。そして、そのような会話をしていていも、なんの充実感を感じることもなく、あなたとの会話についても、あまりいい思い出が残らず、あなたと会話をする喜びを、相手に与えることが出来なくなります。それは悲しいことです。

 というわけで、このような場合は、こうしましょう。相手の話がずれてきたら、ある程度はそれを聞いてあげましょう。そして、ある程度聞いて、一区切りついたところで、「そういえば本題に戻るけれど、〜はどうなったの?」といった感じで、本題に戻してあげましょう。そうすると、「あ、そうだ。そうそう、それなんだけどね。」と相手も、本題に戻ってくれます。そして、充実した会話が完成するのです。その結果、相手はあなたと話すことに喜びを感じ、あなたを気に入ってくれます。

 次に、相手の話をさらに引き出すための方法です。それは、ここまで紹介した話を聞くための技術を駆使して、相手の話を引き出して、引き出して、引き出し続けて、そして、とうとう、相手が話しが出来なくなった時に出す伝家の宝刀です。というと大げさになりますが、今まで説明してきた聞き方で聞いていれば、当然相手の話の内容はあなたの頭に入っていると思います。そこで、あなたが聞いてみましょう。

 そう、質問すればいいのです。質問というのは、相手の話を理解し、その相手の話を、より深く相手に話させるための方法であり、あなたが相手のことをより知るための方法です。質問する内容は、相手の話の説明不足な部分について、または、もっと相手が話したがっているような部分について、質問してみるといいでしょう。そうすると、相手は喜んで楽しそうに話し出します。

 聞き上手になるための方法について、随分と長く書いてきました。これらの方法はあまりにも当たり前すぎて、あなたは拍子抜けしたでしょうが、その当たり前のことが、案外皆さん出来ていないものなのです。ですので、会話が会話らしいものにならず、楽しい時間を過ごすチャンスを逃しているのです。それはとても、もったいないので、今回、会話上手を目指す初学者のあなたに話したのです。

 最後に、聞き上手のために必要な要素を以下にまとめておきましょう。あなたが人の話を聞く際には、これらのことを思い出し、これらを組み合わせながら、相手の話を聞いてみてください。必ず、以前より、会話が弾みますし、弾まなくても、少なくとも会話が以前よりは長続きするようになることでしょう。こうして、当面は相手の話を聞くのがいいでしょう。それが、話し上手になるための下地になります。





1.他ごとをしながら話を聞かない。

2.顔や体を相手に向けて、相手に興味があるということを、
  体全体で相手に伝える。

3.相手の話に、「うん」とか「はい」とかの相槌を入れる。

4.相手の発言の内容に合わせて、悲しんだり、笑ったり、
  声のトーンを上げたり、下げたりして、
  感情表現をしたり、表情を変えたりする。

5.相手の話をなぞる発言をする。もしくは要約した発言をする。

6.相手の話の中に、自分も似た経験があったのならば、
  会話が途切れた時に、少しだけ話してみる。

7.本題からそれた話を、本題に戻してあげる。

8.相手の説明不足な部分に対して質問する。





 以上が、ここまで書いてきた、聞き上手が使う、人の話を聞くための技術となります。と同時に、実際は、人の話を聞く時には、ほとんどの人が誰でも無意識にしている行動なのですね。あなたは、今後何度も人と話して、このような話の聞き方を無意識に出来るようになりましょう。そうすることで、人と話すことが、随分と楽になり、楽しくなっていきます。

 そうして、人の話を聞くということに慣れてきたら、今度はいよいよ、自分からも発言することを心がけてみるのがいいでしょう。あなたは人の話しを何度も聞くことで、自然と会話の仕方がなんとなく分かってきているはずです。また、このマニュアルの自己分析のところで、論理的思考を身に着けました。これらを使って会話をすれば、相手に分かりやすく、面白い話が出来るようになります。









6.話し上手(1)


 あなたは聞き上手になったことでしょう。そして、聞き上手になれたのならば、最低でも一人は、あなたと頻繁に会話する人や、友達や、恋人が、あなたにも出来たことだろうと思います。そして、聞き上手になれるほどに人の話を聞いてきたあなたならば、自分以外の人がどのように話しているのかを、知ることが出来たに違いありません。また、話しを聞く立場を続けてきたことによって、話しを聞く側の気持ちがとてもよく分かったことでしょう。

 また、私のマニュアルを実行してきたあなたは、すでに論理的思考を身に着けています。これらの要素が揃っていれば、あなたは会話上手になれると断言できます。なぜならば、案外、論理的思考というのは、多くの人は持っていないものです。また、会話を聞くことによって、あなたは人の話し方の多くのサンプルを得ましたが、他の人は自分が話すことに精一杯で、そのようなものを知らないのです。このようなわけで、あなたは他の人より、話し上手になれる要素を持っています。

 さて、会話というものは、どのような目的のためにするのかと考えると、いろいろと浮かんできますよね。ただ単純に親しくなりたいからというのもありますし、何かの勧誘のためというのもありますし、他にもいろいろとあります。私があなたに、これから話していくのは、当然ながら、人と親しくなるための話し方についてです。なぜならば、あなたがそれを求めているからですね。

 では、人と親しくなるためには、どのような会話をすればいいのでしょうか。というよりも、どのような場合、人は人に親しみを感じるのでしょうか。このような問いをすることによって、初めて、あなたが、どのような会話をすればいいのかが明らかになってきます。私達人間が人を好きになる場合。少なくとも、人を友達や恋人と見る場合、私達が彼らの何を愛するのかを考えてみると、これはすぐに分かります。

 それは相手の性格や人格や人間性というようなものですよね。人はそのようなものを知って、相手を好きになるものなのです。では、そのようなものを、どのようにして知るのかといえば、行動ももちろんそうなのですが、多くは、その言葉からになります。つまり、会話によって、人々は親しくなっていく例が、非常に多いのですね。会話が重要なゆえんです。

 そして、性格や人格や人間性という、あなた自身の内面に由来したことで、人があなたに親しみを感じたりするのならば、あなたが何を話せばいいのかが、自ずと明らかになるでしょう。そうですね。あなたは、自分のことを話せばいいのです。以下、このことを「自己開示」と呼んで話していくことにします。まだ自分から話すことに不慣れなあなたは、とりあえず、この自己開示をしてみましょう。

 では、どのようなタイミングで自己開示をすればいいのでしょうか。たとえば、自分の話ばかりをしていて、相手の話を聞かない人は、あまり好かれませんよね。それなので、まずはこうしてみるといいでしょう。聞き上手のところで説明した技術を用いて、話しを聞いている時に、自分も同じ経験をしたことがあったら、そこで自己開示をしてみるのです。相手の話の腰を折らない程度にですね。

 また、知り合いや友達や恋人に話しかける際に、いきなり自己開示するのも、案外会話の始まりとして使えるんです。「昨日、○○がこんなに売れたよ!」とか「僕って、○○が苦手でね」というような感じで、話しかけてみて、相手が話しに食いついてきたら、自己開示を続けていくんですね。このように、自己開示というのは、会話にとても便利なものなのです。

 そして、自己開示を繰り返していくと、相手に、あなたがどのような人間なのかが、次第に分かっていきます。そして、相手にとって、あなたが気に入るような存在であったのならば、相手はあなたに親しみを感じ、あなたを友達にしてくれるかもしれませんし、恋人にしてくれるかもしれません。このように、会話を成立させるのと同時に、自分のことを知ってもらい、相手との関係を進展させるのに有効なのが、自己開示ということになります。是非、あなたも自己開示してみましょう。





7.話し上手(2)


 聞き上手になったあなたは、人の話を聞くのは一人前ですが、話しかけること、話すことにおいては、まだまだです。見知らぬ人に話しかけること。知り合いに話しかけること。友達や恋人に話しかけること。あなたが相手との会話を始めさせる場合、あなたはどのようなことを話せばいいのでしょうか。それには自己開示がいいと前述しましたが、他にも、最初の話題は数多くあるのです。

 まず、人と話す時には相手に合わせて話しかけることが肝要です。たとえば幼稚園児に哲学の話しをしても無意味なように、相手に合わせた話題を提供するのが大事なことだと認識してください。そこで、多くの人は人に話しかける時に、相手と共通の関心を持っていそうな話題から、会話を始めだすのです。その話題は、以下のように非常に多いので、会話に困ったら、思い出してください。





・天候について。

・ニュースについて。

・スポーツについて。

・映画について。

・ゲームについて。

・携帯電話などの所持品について。

・勉強や仕事について(相手が同級生や同僚の場合)。

・食べ物について。

・自分について(自己開示)

・相手について(相手の様子、服装、髪型など、目で見える部分)。





 このように、とても多くのものがあります。最初は挨拶から始めて、もし外にいたら天候の話しでもしてみたり、相手が携帯をいじっていたら、その携帯について質問してみたり、同僚が相手ならば、仕事の話をしてみたり、自己開示をしてみたりといったように、話しかける話題というのは、驚くほどに多くあるのです。なので、ちょっと思い出せば、話しかける話題には事欠かないことでしょう。

 こうして、会話が始まり、あなたと相手は、会話を続けることになります。その気になれば、何時間でも話し続けていられることでしょう。上に書いた話題だけでも、それくらいの時間だったら、簡単に話し続けられます。それでも、もう話すことがなくなってしまった場合はどうしたらいいでしょうか? また、お互いの共通の話題が少なくて、話題が見つからず、会話が上手くいかない時にはどうすればよいでしょうか。

 そこで、考えて欲しいのが、あなたも相手も同じ人間なのだということなのです。同じ人間ということは、同じ生理現象が生じますし、同じように学校を卒業するなどをして、成長してきたでしょうし、親兄弟などの親族もいることでしょうし、友達もいることでしょう。このように、あなたと相手には同じ人間であるからこそ、共通する部分が、とても多くあるのです。

 幼稚園、保育園、小学校、中学校、高校、大学などの思い出話。昨日の晩御飯の話。好きな食べ物、嫌いな食べ物の話。お金についての価値観の話。友達の話。恋人の話。これらは確実にあなたと相手との共通の話題になりますから、話題に困ったら、このような話題で会話をするのがいいでしょう。そうすれば、いくらでも話し続けることができます。





8.話し上手(3)


 会話をする時に、言葉に詰まりがちな人がいます。相手の話を受けて、何かを言いたいけれども、頭が真っ白になって、何も思い浮かばないというような人です。もし、あなたがそのような人だった場合、今まで、とても苦労してきたことでしょう。会話を楽しめず、寂しい思いもしてきたことでしょうね。そのようなあなたに、お勧めの会話の方法があります。

 あなたは当然ながら、連想ゲームを知っていますよね。会話というものは、基本的にそのようなものです。相手と話していて、相手の話の内容を聞き、そこから連想したものについて発言すれば、会話というものは成立します。そんなに難しく考えることはありません。会話が途切れた時に、連想ゲーム方式で話題を作り上げていけばいいのです。

 たとえば、ゲームの話題をしていたとしましょうか。ドラクエの最新作の話をしていたとしましょう。二人でその話題で盛り上がって、いっぱい話して満足して、二人の間に沈黙が流れ出したとします。もし、あなたがそこで、その沈黙を破り、さらに会話を続けたいのならば、そこで、あなたは脳内で連想ゲームをしてみればいいのです。たとえば、以下のように。





ドラクエの最新作
   ↓
ドラクエの全シリーズ
   ↓
ドラクエといえばテレビゲーム一般。大人気。RPGなどなど。
   ↓
ゲームといえばゲーム機。大人気といえば社会現象などなど。
   ↓
ゲーム機といえば企業。社会現象といえば、過去の社会現象全部。
   ↓
企業といえば経済。社会現象といえば、群集心理などなど。





 なんだか、私が連想すると、変になっていきますね(笑)。私の変な連想はともかくとしても、ドラクエという単語一つから、すぐにこれだけの話題を連想できるのです。あなたは、こうして連想した話題の中から、あなたと相手で共通の話題になりそうなものを選んで、話題を提供すればいいのです。そうすることで、また会話は続いていきます。





9.話し上手(4)


 話をする時に、今まで単語のみの発言になってしまっていた人はいないでしょうか? そのような人は、自分は上手く話せないと嘆きますが、どうすればいいのか分かっていないので、ずっとそのように話し続けてしまっていました。もし、あなたがそのような人ならば、この辺りで変わってみましょう。それほど、難しいことではありません。発言する時に、ちょっと思いとどまって、単語にいろいろ付け加えるだけでいいのですから。それは以下のようなものです。





・いつ

・どこで

・だれが

・何を

・どうして

・どうした





 というようなものを付け加えればいいのです。文章というものは、いろんな種類の言葉を順番に並べられて成立しています。頭の中で、その順番どおりに言葉を並べて、それを発言すれば、あなたのこれからの話は、単語のみではなく、きちんとした文章になっていきます。そんなに難しいことではありません。最初は、主語をつけるだけでも構いません。

 「僕は」とか「私は」とかを、今までの単語の前につけることから始めていき、それができるようになってきたら、「昨日、」とか「これから、」とかの言葉を、冒頭につけて話すようにしていきましょう。というように、今まであなたが使っていた単語に、一つずつ新しい言葉を付け加えていけばいいのです。そうしていれば、ある程度頑張れば、あなたは単語ではなく、文章で話せるようになっていきます。





10.まとめ


 ここまで、聞き上手になるための方法と、話し上手になるための方法を、あなたに伝えてきました。これらの情報をあなたがしっかりと頭に入れ、それを実際に人前で実行したならば、あなたは今後、人との会話に困らなくなり、さらには、人との会話がどんどん楽しくなっていくことでしょう。会話というのは、私が書いた程度のことを実行することで、上手になるものなのです。

 ただ、ここまで私が書いてきたことは、言葉にすると簡単なように見えますが、すぐに全てが出来るようになるわけでもありません。特に、会話に不慣れなあなたの場合はそうだと思います。なので、最初は人に話しを聞くことから始めましょう。そして、聞き上手の技術を駆使して、人にいろいろと話してもらうような会話をして、人と会話をするということに慣れてみてください。

 そして、聞き上手の方法が充分に駆使できるようになったと感じたら、今度は話し上手の方法のうち、簡単なものを駆使して、自分から相手に話題を振って話してみるのがいいでしょう。そうして、自分も話していってみてください。それを何度も繰り返すことで、だんだんと話し上手になっていきます。ただ、10回程度話しただけでは、無理です。1年後とかに期待しながら、人との会話を続けていってください。1年後くらいには自分の会話能力の成長を実感できます。間違いなくです。

 とりあえず家族相手に会話練習をするのがいいかもしれませんね。私が提示した会話の技術を用いて、家族と会話をしてみるのです。いろんな話題で話しましょう。そうすることでもあなたの会話能力は磨かれていきます。

 しかし、家族との仲が険悪で、家族とも会話が出来ない場合があります。その場合、まずはネットで文字で話していくのがいいでしょう。掲示板やチャットやメールで話していくのがいいかと思います。実際に人と対面して話すわけではないので、効果がないと思われるかもしれません。しかし、効果はちゃんとあるのです。

 そこで、次章では、ネットを使って人と会話していき、ネットによって友達や恋人を作る可能性がより高くなる方法をあなたに教えることにします。そして、その友達や恋人がネットだけではなく、実際に現実で会う友達や恋人になる方法についても話していこうと思っています。会話の仕方は、もうすでに話しました。それをネットで利用して、人との会話を繰り返し、人と仲良くなることで、「人が怖い」という思考から、人が怖くなくなる新しい思考を定着させていきましょう。





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